ココナッツ農家のアグロフォレストリーへの転換を通じた農村環境の回復及び生活改善を行っています。ハイヤン台風被害を被ったフィリピン・レイテ島北部における復興支援により地元農村の環境および経済が復興することを狙いとしています。アルブエラ市の約200世帯以上のココナッツ農家の社会経済的調査および作物・農地適合性調査を実施し、事業対象となった260農家世帯のうち、143世帯の事業参加農家に対して有機農業、木材樹木や果樹の植林、野菜栽培などに関する研修を実施し、農家に野菜の種子、バナナをはじめとする果樹・木材樹木の苗木を提供し、農地管理に関する技術的助言を行っています。
2017年は合計8,500本の苗木(高付加価値木材樹木、果樹および竹、根菜類及び野菜の種子を含む)を植栽しています。また、地元のコミュニティ組織による収穫物の販売も支援しており、政府系組織「気候変動と飢餓に対する女性の行動」によって事業を引き継ぎ、今後の生産と販売を主導しています。
2019年からはレイテ州北東部タナワン市周辺農村部における事業の導入を開始し、年間30000本の苗木植栽を予定しています。また、当事業は、地球環境基金、トヨタ自動車の環境助成プログラムや三井物産環境基金にも採択されています。
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